謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申しあげます。
さて、2009年10月1−3日に滋賀県大津市にて第32回日本高血圧学会総会を開催させていただくことになりました。32年目を迎える本学会総会は「国民のさらなる血圧低下をめざして」をメインテーマとして、基礎医学、臨床医学および予防医学のテーマを幅広く議論することを目的として開催いたします。
学会発足当初と比較すると国民の血圧レベルの低下により脳卒中死亡率は5分の1程度にまで減少したものの、脳卒中死亡率の低下傾向の鈍化が見られます。また、生活習慣の変化や食習慣の欧米化に伴い、冠動脈疾患は今後増加する懸念があります。近年では高血圧を構成要素とするメタボリックシンドロームの重要性も指摘されており、高血圧は引き続き国民の健康を守る上での最重要課題の一つであります。
本学会において高血圧の新しい治療や予防の知見を発表し議論することは、研究者・医療者ばかりではなく、広く国民に科学的知見を還元するという意味からも有意義であり、高血圧対策を通じた国民の健康増進や生活習慣病予防に寄与するところは極めて大きいものと考えます。
つきましては、諸事ご多端の折、誠に恐縮に存じますが、本第32回日本高血圧学会総会の趣旨にご理解いただき、皆様のご協力と多数の先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。